回復思考について学ぼう

 

私の師匠森川コーチの回復志向の解説です。一緒に学びましょう。

 

ちなみに私は10年前に受けたのが32番目、そして最近受けたのが25番目でした。私の場合は楽観的なので、「きっとうまくいく」と思い込んでしまう傾向があって、ここにあるように問題が発生したら一瞬あせります。うまくいくと信じていることが外れるから慌てます。しかし、そこでどうするかを戦略性(4位)で作戦立てて、適応性(1位)でリカバリーしているようです(笑)

そのような感じで自分を分析すると面白いかもしれませんね。

回復志向、グローバルでは、TOP5に出てくる方の割合が34資質の中で9番目1870万人中18.5%、日本では6番目、53万人中21.8%(いずれも2018年1月現在)。

世界でも日本でも、ストレングスファインダーを受けた方のざっくりいって5人に1人がもっている資質です。日本の方がやや多め。

回復志向は、問題に取り組む天才
原因をみつけ、元の状態に戻すために不足している部分を埋めて解決する才能です。

回復志向が上位にある方は、物事には問題がつきものだ、と思っているので、問題が発生しても驚きません。

回復志向が下位の方は、問題が起こらないことを“当たり前”の感覚でいるので、問題が起こり思い通りにならないと「なんで~!」とがっかりしたり、イラッとしたりするかも。

回復志向の方は、問題が起こることを当たり前だと思っていて、問題に動揺しないようです。

むしろ、「もともとは順調に動いていたんだから、必ずまた動くはずだ」
という内なる楽観性があり、元通りに動くようになるまで働き続けます。

壊れた夫婦関係や友達関係も、もともとは仲良かったんだから元に戻せるはずだ、と努力を続けるので、この側面で人間関係構築力として活かせますね。

壊れた物事や壊れかけた何かを元に戻して“命を吹き返す”ことに喜びを感じる、
その蘇生行為に活き活きと取り組んでくれる才能です。

ギャラップの回復志向34位のストレングスコンサルが、

「回復志向は一生どこにいても食いっぱぐれない。

世界から問題はなくならないから、喜んで問題に取り組んでくれる回復志向は、どこに行ってもニーズがある。いいなあ」

と憧れていたらしいです。

(ちなみに彼は最上志向が1位。本当に好きなことに取り組める超天才。でも、問題を解決して元に戻すことは楽しくない。とはいえ、優秀な回復志向上位の仲間と組んで、最強チームを作って対処してました)

その回復志向を活かすには、どうしたらいいか。

自分の感覚を当たり前と思わないことで、ラクになる

・回復志向は、問題が起こっている状態(病気や体調の悪さ、機械が壊れて動かない、人間関係がうまくいかない等)を放置できず、自分のことであれ、他人のことであれ、意識的に解決に向けての行動を起こしていきますが、回復志向が下位の方々は、その感覚は強くない。

・特に、最上志向(問題に取り組むより、すでに完成に近い状態の物事をより良くしていく方が楽しい)やポジティブ(問題に直面すると気持ちがネガティブになるのがイヤで、問題を回避することもある)が上位で回復志向が下位の方は問題になかなか取り組みません。

・回復志向の方にとっては、問題を無視しているような違和感があり、「なんで!?」と怒りや悲しみや困惑を引き起こすかも。そんな時には、5人に4人は、問題に取り組むことを“普通”とは思っていないこと、自分の方が異常値であることを思い出して。

相手の「困った」と自分の「困った」を区別する

・回復志向が上位の方は、困っている人をほおっておけません。
道ばたで倒れている人がいて、誰も助ける気配がなければ、たとえ自分が急いでいても、「大丈夫ですか?」と声をかけ119番にCallする。回復志向が上位の方のおかげで、命拾いをした方も世の中には多いはず。

・ところが、その同じ感覚を親しい人間関係でそのまま使うと、同僚や友達の悩みを、自分が問題を解決してあげなければという気持ちになってしまう。

・特に回復志向×共感性を併せ持つ方は、相手の問題を自分のことのように感じてしまう。辛いのは、自分の気持ちなのか、困っている相手の気持ちなのか、区別を付ける練習が必要。コーチをつけることも効果的です。

問題が起こった時に、自分のせいだと思わない

・回復志向×人間関係資質が上位にある方は、人の役にたって相手に喜んでもらうことがとても嬉しく、「ありがとう!」の言葉がごちそうです。
逆に問題を解決できなかったときに、自分のせいだ、自分の責任だと感じてしまうことも。特に責任感×回復志向の方は(責任感は回復志向と一緒にでてきやすい)この傾向が強くでるようです。自分がクヨクヨしてしまっている時に、回復志向の「自責」の罠にはまっていないかどうか、気をつけてみてくださいね。

知らないうちに、回復志向に自分の日々の生活をのっとられないように

・会社のコピー機が紙詰まりしているのが放置されているのに気がついたら、自分は先を急いでいても、ほっとけずに直してしまう。ポスターの端っこがめくれていると、気になってきれいに貼りたくなってしまう。
自宅でも、部屋が汚れたまま、汚れた食器がそのままでくつろぐ気になれず、家族が「休もうよ~、片付けは後でいいじゃない~」と言っても、まず片付けたくなってしまう。そんな時には、「でたああ、回復志向」と笑い、今この瞬間、本当に大事なことは何かを考えてみてくださいね。

解決できた完成形をイメージしながら進める

・回復志向は、実行力の資質で、問題の有無に関わらず物事を完成完了させるために行動します。回復志向を効果的に活かすためには、完成形を明確にしておくことが重要(パズルの完成形を見ながら進める、料理の完成形の味と外見をイメージしながら進める、そんなイメージです)、その完成形に対して不足分を足していく進め方がとっても効果的です。

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