標高3000メートルの雪山 周りは誰もいない 何も見えない あなたならどうする(前編)

僕は、随分前に雪山にハマって、冬の北アルプスに足繁く通っていた時があった。

山は、装備さえ買えば、お金がかからないし、若かった僕には簡単に死にそうな場所に行ける山は、アドレナリンを出す上で最高の場所であった。

健康志向はすごくいいけれど。。

日本には1万5千以上の山があります。

低い山から日本一の富士山まで様々。

昔は標高3000メートル級の山々と言えば、プロの登山家しか足を踏み入れることはできませんでした。

しかし、道路が整備され容易にそれらの間近まで近づけ、登山道や山小屋もいろんな方の努力もあり一般の人々にも健康志向と相まって高所登山は身近になっています。

一方で、遭難する人のニュースをよく耳にするのも事実。

きっと、旅行パンフレットや写真集にある、美しい山々のイメージで行かれるのでしょうが、その美しさを求めて行くにはリスクがあるということも知っておく必要があると思います。

自分も痛い目に遭って、運良く帰って来れた経験があります。

僕の話が、どなたかのお役に立てたならいいかなという想いで、書いていこうと思います。

穂高連峰

話の舞台は穂高連峰。

北アルプスの最高峰、奥穂高岳(3190メートル)を中心に、前穂高岳(3090メートル)北穂高岳(3100メートル)西穂高岳(2909メートル)などからなり、日本第3位の高峰(奥穂高岳)で、日本百名山、新日本百名山、花の百名山に選定されています。


国内第一級の岩場も多いため、穂高連峰はアルピニストの憧れであり、国内で最も人気の高い名山のひとつとして小説や映画の舞台とされてきました。

下の地図で言えば、スタートは赤い点の新穂高温泉。

そこから右斜め上の槍ヶ岳を目指すのが今回のルートです。

 

予想外のことが次々と

行程としては新穂高温泉を出て、川沿いに槍ヶ岳に向けて進み、一日かけてベースキャンプを設営の場所まで行きます。

そのベースキャンプから槍ヶ岳を狙うというものです。

夏は何度も登っていて、景色で地図を見なくてもどこがどこかが分かる場所。

いつも来れば、戻ってきたと安堵感がある場所。

それが、一転。

想像外のことが次々起こります。

雪に埋もれ。

一面の吹雪の中孤立します。

連絡手段がない。

日は暮れる。

風はごうごうと鳴り響く。

周りには誰もいません。

雪は太ももの辺りまであり、腰まで埋もれて歩くこともある。

こんな場合、あなたならどうしますか?

以下はそのときの写真です。

話は後編に続きますが、一度こんな状況になった時を想像してみてください。

今の時代は、何が起きても不思議ではないのだから。

 

 

 

 

 

Leave A Comment コメントをキャンセル