思い込みを乗り越え世界を正しく見る習慣をつけるにはやはり読書か行動か

ファクトフルネスという本が売れているそうですが、要は自分の好きな情報にしか触れていないので、突然話を振られても一体何が正しいか分からなくなるそんな世の中。

この本はその反動のような気がしています。

やはり、読書や自分の目で確かめるということが大事になってくると再認識。

そこで人はどれだけ本を読んでいるのかを調べたデータがありました。文化庁が調査したものなのですけれど、実におもしろい。

一緒に見ていきましょう。

http://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/kokugo_yoronchosa/pdf/h25_chosa_kekka.pdf

 

こちらの調査は、第3章が丸々、読書についての調査になっています。

人はどれだけ本を読んでいるのか

 

1ヶ月の間に1冊も全く本を読まない人は全体の47.5%(上の図の平成25年)

1〜2冊が34.5%、3〜4冊が10.9%、5〜6冊が3.4%。

7冊以上読む人は全体の3.6パーセントになっています。

ちなみにビルゲイツは週1冊ペースで年間50冊だそうです。

 

人が最も読書すべき時期は?

人が読書すべきは10代だと考えているのは44.8%。

一方、年齢に関係なく読まないといけないと考えるのは20.2%。

全く本を読まないという層は、本を読むべきは10代であとはその貯金を切り崩していくという考えなのでしょうか、そのままの数がスライドしているように思えます。

読書量が減っている理由

予想通りの忙しいが51.3%。

目が悪いの他、情報機器によって時間がとられるというのも34.4%、26.3%とかなりいます。

個人的には、滋賀は大型書店がないのが悩みです。どうしてもネットで買うことが多くなってしまうので、大型書店のあの雰囲気の中で選ぶことが個人的には好きなので、悩ましいところです。

読書をすることの良いところ


本の効果についてはだいたいみんな分かっていて

新しい知識がつく、感性が豊かになる

豊かな表現力がつく、空想力や想像力がつく

感動を味わえる、楽しい時間を過ごせるなど

様々な効用が上がっています。

 

読書量を増やしたいかどうか

もっと本を読みたいかという質問については10代〜40代まででいうと、男性の7割、女性の8割強がもっと本を読みたいと答えています。

女性の方が学びたいという意欲が強いということも見えてきますね。

月に一冊も読まない人は本を読みたいと思うか

月に1冊以上読んでいる人は、効果を感じているせいか77.1%の人が読書量を増やしたいと考えていて

一方、一冊も読まない人は今後も半数の人が読まないと言っています。

確かに、僕にも記憶があるのですが、学びはじめはチンプンカンプンなので面白くない。

読み続けていると縦に横に知識の横断が始まって、連鎖反応がおこり活性化するのですがそこまでいくのが辛くもあるので、インセンティブには繋がらないのだと思います。

 

著名人の読書量

ビルゲイツは月に4から5冊とは上で書きましたが、他の著名人はどうか、勝手に個人的に尊敬している人の読書数を調べました。(笑)

・まず吉田松陰がいます。斉藤孝氏の本によれば、松蔭は「万巻の書」を読みなさいと言っているそう。

要はたくさんの本を読まなければ、まともな仕事はできないということでしょう。

意味合い的には「たくさんの本」、「万巻」の文字通り「一万冊」と受け取っていいでしょうね。

・続いて、これまた尊敬するイギリスのウィンストン・チャーチル。

彼は第二次世界大戦でイギリスを勝利に導いた人ですが、生涯5000冊を読み、8万冊の蔵書をしていたそうです。

・そして僕が読書方法を習った勝間和代さん。

彼女は5年ほどで2000冊だそうです。月に33冊程度。

月に1冊しか読まない人がこれだけ読むには2000月かかり、年数で言うと167年もかかります。

全部を精読するのは不可能ですから、行ったり戻ったりしてもいいからどんどん読むほうが短い人生にとってはいいように思えます。

おまけ

月に300冊読んでいるという元官僚で作家の佐藤優氏が言っている読み方なんですけれど

300冊全部精読するのは無理だから、精読用と速読用に分けて読書するといいと言ってます。

人生は有限なので、生きるために必要な情報をチョイスするということです。

300冊読めということではなく、うまく情報との関わり方を模索を絶えずしたほうがいいと考えています。

僕たちは学校でしっかり読みなさいと教えられてくるわけなのですが、しっかり読むということは人によってはつらいことでもあり、嫌なことだとして距離がうまれてしまう。

そうではなしに、肩の力を抜いてせっかくある本からの知識を活かし、自分や周りの人、そして人類や地球にとってよりよくなるにはどうするかを考えれる社会になればいいのではないかと思っています。

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