僕が社会保険労務士という資格を取って約12年。
しかし未だその解釈、全貌が見えないこの仕事。
これまでもいろんな人々の社労士像について聞いてきたけれど、僕の抱いているイメージとはかけ離れていたものばかり。
ブラックホールのように果てしなさを感じることもある。
僕としてはこの資格を気に入っているので、その辺りを書いてみたいとして思います。
社労士な人々
テレビというドキュメンタリーな世界を経てきた僕。
そんな人間マニアな僕としては興味深いのがこの世界。
本当にいろんな経歴の人がいて、変で面白い。
例えば、ニュージーランドで長距離トラックに乗っていた人、別で女性でも大型トラック乗っていたという人もいた。
よくある二代目、総務から自己啓発で取得な人もいるが、仏壇屋、警備、飲食、チケットショップ、銀行、社労士事務所にパート行ってて資格を取った人々、ダブルライセンスなどバラバラ。
まあ、過去が違う分、何がしたいのかもバラバラ過ぎて面白いのです。
社労士なイメージ
今までいろいろ聞いてきたけれど、知名度の低さは何なのでしょう。
それは置いておいて、言われるのは、「労基署から何か言われた時に言い訳を考えてくれる人」、年金の人と声を振り絞って答えてくれるものの、一般的なイメージは限りなく薄い。
社労士な過去
興味のある人はこれが詳しいのでオススメします。
まとめると、昭和40年代にはグーグルも無いので役所に出す書類も書き方を説明するのも大変だということで、労務事務代行から来ているらしい。
さらに言えば、巨大省庁厚生労働省はかつて厚生省と労働省と分かれていたものを合体させてきたという歴史も相まって、この資格を複雑なものとしているのだ。
社労士な仕事
わかりやすく言えば、「安心して働く法律」に精通しているのが社労士だ。
労働基準法をはじめパートタイム労働法、育児介護休業法、男女雇用機会均等法、労災保険法、健康保険法などなど、いわゆる会社が勝手にやっててくれるから、一般の人にはワンクッションあって気がつかないけど大事な部分を扱っている。
会社としては社労士に依頼することで、社員を他の仕事に専念させられるというメリットもあるのだ。
その他、助成金、年金や就業規則作成、人事評価制度、最近では成年後見やメンタルヘルスなど法律というハードから人に寄り添うソフトな面まで幅を広げている。
世界から見た社労士
ここで広く世界から見てみよう。
気づいたのは社労士を英訳しようとした時の事だ。
実は、アメリカもイギリスも社労士というのは無いので、英訳できないのだ。
どういうことかと先程の本なども調べていくと、日本独自の制度ということなのだ。
「人の働くをサポートできる国家資格」。
過労死で亡くなる人やメンタルダウンする人々がとても多い状況ですがそうならないように事前対応もできるものと言えます。
社労士な未来
もともとは事務代行がスタートであった社労士業。
それが、先にも書きましたが法律というハードから人に寄り添うというソフトに移行していっている流れがある。そのように考えています。
ちなみに僕がこの世界に来たのは1にも2にもこの弁護士先生の取材をしたから。
元極道の妻で今は弁護士。生い立ちから少年事件に特化し寄り添う活動されてます。
今は新型コロナウイルスで、移動が制限されたり、リモートでの働き方となったり、メンタルがこれまで以上に負荷がかかっている状況が続いています。
こういったものを民間資格でなく社労士という国家資格で僕はサポートできると考えてます。
実際僕は、労働基準監督署で5年、労働局雇用環境均等室3年の勤務後は、主にコーチングやマインドフルネスなどの手法も取り入れ、人のココロに寄り添うという活動を続けています。
この分野は認知度が低いのですが、さきほども書きましたが世界に類を見ない人の働くに寄り添える資格としてはこれ以上のものはないと信じています。
むすび
社労士とは給与計算だとか、ハローワークで採用だとか、助成金だとか、僕みたいなものとかいろんなスタイルが実際あります。
しかし、限定されないというのも社労士のすごいところで、不透明な社会だからこそクリエイトしていける分野ではないかと考えています。
個人的には、コーチングやマインドフルネスなんかを通して人々の働くことを応援する法律家が増えてくれたらななんて考えていたりします。
これを読んで、ピンと思った人は是非ご連絡くださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。