先日、とある社長さんと話していて、私が労働基準監督署勤務していた時の話になった。
人は自分の目の届く範囲を常識というけれど、常識の範囲って本当に狭い。
インターネットやテレビなど、世界の隅々まで知った気になっているだけで、実は何も知らないかと思うのです。
その証拠に、自分の仕事を離れた分野の仕事のなんたるややこしさ(笑)本屋でいつも買うジャンルの本以外のなんたる数の多いことか(笑)。
そう、私たちは知らない者同士が各自の狭い常識で話をしているのです。
労働基準監督署で聞いてきた約1万件の話も、要は他者理解ができていたら解決するやんっていうものが大半だったような気がします。
そこそこ上手く人間関係が構築できていれば、何の問題も起こらないところを、挨拶がないとか、会話がないとか、いわゆる報告連絡相談がない、中小企業は社員食堂がないのが当たり前で、お昼はうちに食べに帰るとかいうのもあり、ランチを一緒にする習慣もないなど、コミュニケーション不足からずるずると小さな問題が次第に大きくなって、事件に展開していく構図。
その社長にもお伝えするのですけれど、「うちの会社に限ってそれはないわ」の感じで、危機感がないのがそもそもどうかなというところです。
その信じたくない気持ちはわかるが、厚生労働省によると平成28年度個別労働紛争解決制度の施行状況で、総合労働相談は9年連続100万件超、内容は「いじめ・嫌がらせ」が5年連続トップということをみても、世の中それだけ社内で揉め事があり、表沙汰になっていない件数を加えて考えましょうよということだ。http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000167727.html
もちろん、これは会社だけでなく、家庭や交友関係にも通じる話でもあるかと思います。
デジタル技術が進歩し、機器を通じてのやりとりも多い昨今ですが、それを使うのは人間です。
基本に立ち返り、改めて「ありがとう、おつかれさま」の感謝を伝え合える関係を大事にしたいですね。
こんなこと言われたいってみんな思っているんだろうなぁ。
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