一見優しそうな資質に見えて、めちゃめちゃ行動派だったりする調和性。
チームを作る上では欠かせないキャラでしょう。
今の混沌とした社会では、この人たちこそ必要ではないでしょうか。
そんな調和性を紹介して行きましょう。
コンテンツ
調和性 基本情報
- 本質 クール、冷静
- 行動 落とし所を見つける
- もたらすもの 友達の輪
- 必要なもの 同意点
- 好き 利他的行動
- 嫌い 無駄な争い
- 一言で言うと ガンジーっぽい
- 障壁 いつも自分のことは後回し
- グローバル順位 7番目
- 日本での順位 2位(TOP5に日本人持ってる人多い)
人間関係構築系資質調和性について
着想との兼ね合いで説明します。
着想の人にとってアイディアとは、just an idea で、
実現できるか否かは関係ありません。
じゃぶじゃぶとアイデアが溢れる水のごとく出まくりの人。
一方、調和性は、非常に現実的なので、
実現できないアイディアを出すことに意味を感じません。
もちろん、TOP5に着想調和性両方ある方もいますが、
その場合は間をとって実現可能な中で様々なアイディアが出てくる、傾向が強い。
調和性は、コンセンサス(意見の一致)を作って、物事を前に進ませていく資質です。
冒頭でも書きましたが、調和性(Harmony)という言葉から、対立を好まず皆の和を大事にするやさしい資質、と思われていますが、実際のところは、“やるべきことを前に進ませるために、対立しているよりも合意できるところをみつけて全員が納得して1つの方向に向かう方が無駄がなくて生産的”と考える冷静な才能です。
合意をとるために関係者全員の意見を聞いて調整をはかっていくので、人間関係構築力のグループに入っていますが、関係者の意見を聞くのは、“仕事や物事を前に進ませるため”。良い関係を作るため、だけではありません。
つまり、行動し成果を出すという、実行力資質の側面も併せ持っています。
実行力の資質が、自分1人でも結果を出していく才能グループなのに対し、
調和性は、複数の人と一緒にいるときに発揮されるがゆえに、人間関係構築力グループにカテゴライズされました。
言い換えると調和性は、実行力と人間関係構築力をかけあわせたハイブリッドなのです。
調和性活用術
◆着想×戦略性タイプの方とのスタンスの違いを意識する。
先にも書きましたが、調和性は非常に現実的で、実現困難に思えるアイディアの議論に時間をとられることに抵抗を感じる資質です。
一方、着想や戦略性は、実現可能かどうか、ではなく、まず様々なアイディアやアプローチの仕方を考えてみる才能。
調和性上位の方は、ある意味“夢を見ない”才能なので、着想や戦略性の方々が仮想アイディアを出すたびに、心の中で「どんだけ金がかかると思ってんだろう」「いったい誰がやるんだ?」「時間がかかりすぎて間に合わないのに」など、苛立ってしまうかも。
調和性上位の方は、着想や戦略性と調和性の違いを再認識してみてください。イライラが少し減るだけでなく、調和性のタガを外して思考や行動範囲を広げる必要があるときに、着想や戦略性の方々は無くてはならない存在になります。
◆「もっと強いリーダーシップをとって」という意見に惑わされない。
調和性が上位にある方がチームリーダーやマネージャーになった時に、上司から「君は優しすぎる。もっと強いリーダーシップを取るように」と言われてしまうことがあります。
調和性の方は、反対意見も含めて全員の話をちゃんと聞くがゆえに決断に時間がかかったり、大きな声で自己主張する人に従ってしまうように見えることがあるかもしれません。
でも、少数派や反対派の意見を聞かずに物事を前に進めても、「自分の意見を聞いてもらえなかった」「自分の考え方がないがしろになれた」という思いはいつまでも残り、後々になって認識のずれが成果の足をひっぱりますよね。
「もっと強く」と言ってくる方は、短期的なスピードしか見ていない。
調和性の方々は、全員が意見を言える環境をつくり、目的に照らし合わせて全体の合意点をみつけていくので、最初は時間がかかっても後戻りすることが少ない。結果的に、複数メンバーで生産的に協業することができる才能です。
「優しすぎる」と言いたい人には言わせておきましょう。
上記を意識し、着実に成果を出すという行動で、調和性の強さを示してください。
◆調和性が出た時に、気づき受け入れ効果的に使えるように意識する。
調和性は、感情的な口論や対立に気持ちがザワザワする才能です。
たとえば、同僚AとBが議論していると、「まあまあ、Aさんはこう思っているし、 Bさんにだって一理あるし」と仲裁に入り、「あなたの意見はどうなんだ!」「ほっといてくれ」と言われてしまうことも。
また逆に、口論が続いていると、とても嫌な気持ちになるので、
その場を離れたくなるかもしれません。
・どちらも、調和性のナチュラルな反応です。自分の仲裁の入り方が、その場において効果的か否かを判断し、次の行動を選ぶことで、調和性を使いこなせます。たとえば、本人達は議論を有意義と思っていても、職場で周囲をうんざりさせているようであれば、場所を変えてくれるように伝えることもできます。
・また、ご自分がその場のリーダーシップを取る役割であるならば、その場を離れてしまわず、調和性が「仲裁にはいる」才能でもあることを思い出し、調停役としての調和性を使ってみることもできます。(その時は、ホワイトボードやノートなど、対立している2者の 間に緩衝材になる何かをおいて、視線が自分に向いたりお互いに向かないように工夫してみてください)。
調和性は、ナチュラルにそのままでいるだけで、敵を作らない才能です。
言い過ぎたかなと思うくらいでも、相手は感じてないくらい。
自分がハイブリッド才能をもっていることを、忘れずいてくださいね。
まとめ
日本人にTOP5のどれかに調和性が入っている傾向が高いというデータがありますが、さすが「和をもって尊しとなす」と聖徳太子が言っただけに、それが文化として残っているのでしょうね。
やるべきことを前に進ませるために、対立しているよりも合意できるところをみつけて全員が納得して1つの方向に向かう方が無駄がなくて生産的”と考える冷静な才能。
ただまとめるのではなく、成果を出すという生産的なところまで見据えて行動出来る人なのです。
上位にある人は点検を、他の人も調和性について考える機会を持ちましょう。