天は何の故に我が身を生み出し、我れをして果たして何の用に供せしむとする。我れ既に天の物なりとせば、必ず天の役あらん。天の役共せずんば、天の咎必ず至らん。
と西郷隆盛も心酔した佐藤一斎は言志四録で述べています。
天はなぜ自分をこの世に生み出して何の用をさせようとしているのか。
自分はすでに天の生じたものであるから、必ず天から命じられた役目があるはず。
その役目をつつしんで果たさなければ必ず天罰を受けるであろうという事でうかうかと生きるなとどんな環境で不平不満をいわず最善の努力をする事、先人達のお言葉はいつも心にしみますね。
(注)佐藤一斎は江戸時代の大先生。江戸時代の知識の最高学府昌平黌で各藩の秀才を教えました。写真は昌平黌です。