先週は大津と高島を東京、静岡、愛知、大阪、兵庫の経営者、社労士の方々をご案内させていただきました。
昔から何もないと言われ続けてきた滋賀ですが、日本中をまわってきて、ある意味日本の土台を作ってきた場所なんだと思い至りました。
一つ目は、比叡山延暦寺が日本の仏教の母山であり、日蓮、親鸞、一遍、栄西、道元なども日本中に仏教を広めました。
二つ目は、近江聖人中江藤樹の生まれた地であり、日本の陽明学のメッカ。熊沢蕃山、淵岡山、佐藤一斎、大塩平八郎なども学び、明治維新の原動力になった思想が育まれました。
三つ目に近江商人の活躍です。昔は学校がありません。ありませんので、学ベないのですが、滋賀は中世より総合大学とも司馬遼太郎に言わせしめた寺院が学びの場となり、また、高島、近江八幡といった土地で陽明学を学んだ豪農、商人が、私塾を広げ幼い頃からの学びを可能とできたということがあります。
これらは滋賀の一端ですが、この筋道が見えた瞬間は鳥肌が立ちました。
それでも、あくまでも滋賀は何もないという人もいますけれど、それはそれでいいと思います。
しかし全国から、人が来てくれると嬉しい。
いろいろ案内して、人々の「あっ!」という気づきの顔を見るのが最高。
でも、よくよく考えるとうちの親も、大津の町屋を考える会の会長したり、坂本歩き隊の隊長って案内の活動やってたので、親子って同じことするのだなぁと気づいて笑えてきました。