凶の方角でも吉にする日本唯一の方違観音さま西国三十三所第4番施福寺

空海と言えば、京都の東寺を建立、四国八十八箇所で修行、真言宗を高野山から布教などが思い付きます。

しかし、生まれは?とか、若手の頃は?とか知らないことも多い。

今日はそんな空海ゆかりのお寺ご紹介させていただきます。

今回参拝したのは西国三十三所第四番施福寺。

創建は欽明天皇(539年〜571年)の頃。それまで神道の原型のような信仰から、中国の国家統治を目的とした仏教を輸入。その時にこちらも建てられました。

ここは日本で唯一の方違大観音様がいて、悪い方角とされた方向を修正して吉に変えてくれるありがたい仏さまなのです。

もともとは、海上の神様をお祀りする「ちぬの山寺」と言われいて、ちぬは大阪湾などを指して信仰を集めていたそうです。

そして、讃岐の海運業者であった空海の一族と関係を深めて、寺はうまい船業者と繋がりたい、そして空海の一族としては、仏門に入ることは当時は出世コースだったので入れたい。

その思惑がマッチして、空海が入門します。

 

西国三十三所指折りの道。

槇尾山登山口までのアクセスは悪い。車でなければかなり不便です。

滋賀からは、JR ,大阪メトロ、泉北高速鉄道、南海バス、オレンジバスと五回乗り継ぎがある。

ようやく着いたかと思うと、急な登山だ。これを高齢者でやるのは大変。若いころから登っておいたほうがいい。

山門です。ここで一礼。

少し雪があります。

凛とした空気の中、登っていきます。

道は徐々に狭くなっていきます。

反対は川があるので、気をつけよう。

一丁は約100メートル。スタートは八丁なので、あと200メートルという目安。

一番上から見てます。

僕の足で10分。(40代男)。

高齢者だと30分から40分ぐらい。

本堂周辺。

十一面千手観世音菩薩ご本尊様のレプリカです。

普段は秘仏の御本尊も平成31年2月現在では、500円払えば中に入って参拝できます。

室町時代までは寺領2万石、1000近い建物と3000人の僧兵がいたが、信長と戦い、灰燼に帰したそうだ。

本堂1854年から60年の再建だそうです。

手洗い、口をゆすいで参拝です。

鳴らして訪問をご本尊様に伝えましょう。

お線香を炊いて、自分の穢れを祓います。

参拝して、僕は西国の先達として御朱印をいただきます。

御詠歌

やじまや ひばらまつばら わけゆけば まきのをでらに こまぞいさめる

槇尾明神 もともとお寺の前は神道でも信仰の場所でした。お参りしましょう。

 

これは比叡山の横川や大原三千院でもいただけます。

これを玄関前の高いところに貼っておくと、悪いものが侵入してこないと言われています。

 

まとめ

日本唯一方違大観音さまがいるお寺。

空海が仏門に入る最初の地。

アクセスが悪いので、日程はゆったり目のほうがいい。

トイレは途中にはないので、登り口ですませておこう。

皆様の参拝が良いものでありますように。合掌。

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