映画は流行りものには興味はない。ボヘミアンラプソディーでさえまだ観ていない。
テレビの仕事していた頃はよく観たけれど、照明の加減やマイクでどう音を拾っているのかの方に関心がいってしまうのだ。
しかし、いつの間にかふっと中に入れるものもある。
この作品はまさにそんな感じだった。
原題は那些年,我們一起追的女孩、You Are the Apple of My Eye。
日本版のタイトルは「あの頃君を追いかけた」。
台湾の人気作家ギデンズ・コーが、自伝的小説を自らのメガホンで映画化したもの。
内容は簡単に言えば、男の悪友たちとつるんでいつも幼稚なことをしている主人公のお目付け役に先生がお目付け役で優等生の女子を後ろに座らせたことから話は展開し、その後10年の成長の記録。
この作品は大ヒットしたようで、日本を舞台にした日本人役者によるリメイクもされている作品です。
一番私が引き込まれたのは、台湾という国の子どもたちがどのように成長していくのかというところ。
最初はなんとなく見ていたが、私達日本と驚くほど同じなのだ。
それから次第に中に引き込まれていく。
1895年から1945年まで日本が半世紀にわたって統治していたというのもあるだろう。
私は学生時代にかつて台湾を半月ほどかけて旅をしたことがあるので、その時の空気、におい、音なんかも蘇ってきた。
具体的な内容はここでは書きませんが、学校の教室の雰囲気だとか体育館やグラウンドでの雰囲気、卒業式で歌うあの歌などなど、学校生活から社会生活までかなり共通点があります。
また、台湾では日本のアイドルなんかも人気がすごかったりするように、作品の中でも日本を見てくれているんだなというところを感じるシーンもあります。
日本が大きな地震や災害があれば台湾レスキューチームがいつも助けにきてくれるのは、絶えず見てくれているからなんだろうなと思ったりしました。
いつも日本を見てくれている台湾ってどんな国なんだろうと、そんな目線で見ながら、自分の過去も見つめてみてはいかがでしょうか?