祇園祭って数々の戦乱と災害を乗り越えてきた祭。調べて驚いた。

京都は小さい頃から身近な町。

最寄り駅から十数分で京都駅に着ける。

ここ数年歴史など調べているうちにとんでもないことが分かってきて、興味深く京都を見つめるようになりました。

祇園祭

7月は祇園祭の季節ですが、私は混むところが死ぬほど苦手なのでまず行きません。

かつて、NHKのハイビジョンが出た30年ほど前に、その撮影に仕事で出たのが私の初の祇園祭。

何があってもやってるなとはと思っても素通り。

その後は、KBS京都の仕事で祇園祭の巡行の撮影があったのを覚えいるぐらいで、縁がありませんでした。

祇園祭のルーツ

興味がなかったので気にもしていなかったのですが、いろいろな本を読むなかで、知ったのは以下の通り。

祇園祭は1100年の歴史で八坂神社の祭礼。

当時の日本の国の数が66の鉾を立てて、祇園の神様を祀り、お神輿を送って厄災を祓うもので、859年から877年ごろからはじまったと言われています。

そこで、その859年辺りに何があったかが気になって調べているうちに

京都って思っていたよりも戦乱や災害に遭ってるということが分かってきたのです。

京都は幾度も燃えている

その京都なのですが、都があっただけに、数々の戦乱に巻き込まれています。

平安時代には、1156年の保元の乱ほか4回戦場となっています。

鎌倉時代には、1221年の承久の乱のほか3回。

室町時代から信長の天下布武までで、1467年から10年に及ぶ応仁の乱のほか15回。

信長の1573~1582年では、1582年の本能寺の変ほか1回。

秀吉の1582~1590年では、1582年の山崎の合戦のみ。

1590~1603年では、1600年の伏見城の戦いのみ。

江戸時代は鳥羽伏見や禁問の変など計4回。

合わせて33回。

35回も巨大地震起こっています

599年5月28日にマグニチュード7の大和地震

684年11月29日にM8.3。土佐から東海にかけての地震。津波あり。

734年5月18日畿内と七諸道の地震。

827年8月11日余震が翌年6月まで続いた京都地震M6.8

868年8月3日播磨山城M7

887年8月26日西日本大平洋M8。

どうやらこの辺りが祇園祭のきっかけでしょうか。

938年5月22日京都紀伊M7

976年7月22日山城近江M6.7

1096年12月17日畿内東海道M8  津波あり

1099年2月22日南海道畿内M8津波あり

以下は数字だけ記します。

京都市市民防災センターのホームページに詳しく載ってますので気になる人はご覧下さい。

そら祈る筈だわ

1185年M7.4

1317年M6.5~7

1360年M7.5~8

1361年M8

1498年M8

1510年M6.5~7

1520年M7

1596年M7.5

1605年M8

1662年M7.5

1707年M8

1819年M7.3

1830年M6.5

1854年M7.3とM8

1899年M7

1909年M6.8

1925年M6.8

1927年M6.8

1936年M6.4

1944年M8

1946年M8

1952年M6.8

1995年M7.2

まとめ

33回も戦場になり、35回も地震の被害に遭って、倒れても倒れてもなお立ち上がるってすごい。

そう見ると祇園祭っていかに人が幸せに暮らしたいかを示す象徴のように思えてきました。

さらに言えば、皆さんがおられる近所のお祭りもきっとそのような理由があるのではないでしょうか?

本来の意味を探っていくとお祭りもぐっと身近に感じられるのではないでしょうか?

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