江戸期の藩校は全部で約200校。
その中でも徳川家が設置した最高峰の学術施設で、今で言えば東京大学にあたるのが昌平坂学問所になります。
日本は教育システムが優れていたために、識字率も高く、いわば基礎があったから、江戸末期から明治の文明のダイナミックな変化にも対応できたと言われています。
また、朱子学や陽明学の学びにより、己の天命を知り、行動したことで、新幹線や飛行機のない時代に江戸と各地を徒歩で何度も往復することが可能となったと考えられます。
彼の思想に薩摩の西郷隆盛は感銘を受け、西南戦争で亡くなるまで懐に、しの教えを書き出したものをしまい、事あるごとに読んでいたらしい。
その他、幕末の激動期に日本中を駆けめぐらせる力となる思想がここで学ばれ、吉田松陰、河井継之助、佐久間象山、山田方谷をはじめとして大いに影響を与えた。
詰め込みの教育だけで、心を学べる場所って無いなと思い、そう考えると、江戸幕府ってすごいなぁと思うのです。