物事には順序とか、タイミングがあると思います。
しかし、人は直ぐにその欲のために事を起こそうとします。
土を耕し、土を作り、種を蒔き支柱を立てる。
草を抜きつつ、水をやるが、やり過ぎに注意する。
枝葉が伸び、さらに伸びるように肥料をやる。
そういった手順管理の中に、収穫がオマケとして付いてくるわけだ。
だが、人はこの収穫=儲けることにフォーカスするあまり、プロセスをないがしろにしてしまうから、収穫も小さいものになるのだろうなと思うに至った。
ストレングスファインダーにしてもそう。
受けて、直ぐに終わりではない。
そこからのアクションなのだろう。
数千年前の中国の易経という学問にも、このことは書かれていて、人の不変の課題なのだと思います。
以下は易経の中の考え方で、龍が最初はじっくりと力を蓄え、やがて徐々に段階を踏んで、天に昇るのだという事を書いています。
【潜龍せんりゅう】 高い志を描き、実現のための力を蓄える段階。
【見龍けんりゅう】 基本を修養する段階。
【君子終日乾乾けんけん】 創意工夫し、独自性を生み出そうとする段階。
【躍龍やくりゅう】 独自の世界を創る手前の試みの段階。
【飛龍ひりゅう】 一つの志を達成し、隆盛を極めた段階。
【亢龍こうりゅう】 一つの達成に行き着き、窮まって衰退していく段階。
要は、ほとんどの人間が欲のために沈んで失敗していくが、成功とかうまく行こうとすれば、このプロセスを愚直に守れば良いということになる。
あとは人の弱さとの勝負ということになるのだろうな。