凛とした朝の散歩の途中で目を通す。自分は何のためにいるのだろう。
そう問いをかけるにはもってこいの本だ。実はこの大阿闍梨からは何度となく話を聞かせていただいている。
幼稚園から中学高校と延暦寺の系列に学んだので、文字通り生きた教材としてお話しをいただいてきたわけだ。
話を聞いた時には、意味が分からなかったことも、遅れて聞こえてきた言葉に今は体に染み入るように分かる。
幼い頃、私たちは表現することの天才だった。
満面の笑みを見せるだけで、両親は喜んだ。
しかし、大きくなるうちに、適正がどうだとあれもこれもやらずに我慢しているうちに、表現することさえも諦めてしまっている。
そんな社会って幸せだろうか？
どうせ私たちは、好きな人も嫌いな人も皆生き物は土に帰る。
それがいつかは分からないけれど、何かにチャレンジできないと思って過ごすのと、できると思って過ごすのと、人生が全然違ったものになるとは思いませんか？
自分に蓋をしないで、今自分の心が求めることはなんだろうと、今こそ全力で生きるべきなのかなと考えています。
親から貰ったこの命を、どう使っていけば自分として納得するのか？
答えは他人がくれるものではなく、自分しか分かりません。
酒井大阿闍梨はこう仰ってます。
「いま」が大切、そして「これから」が大切。
過去は過去なので、いろいろあったとしてもくよくよしても仕方がない。
それよりも、今とこれからなのですね。
日々自分に言い聞かせたいところですね。
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