テレビの世界にいた時は、毎日なにか面白いことができないか、何かできないかを考えていたものです。
テレビ以外の世界を10年ほど見て、こんなにも息苦しい中を人は生きているのかと取材とはまた違う角度から見てきて驚かされました。
幼い頃は皆クリエイターだった
ピカソが子供は皆芸術家だと言ってますが、本当にそうで、幼稚園で子どもたちに質問したとすると、間髪入れずに自分に話させてくれと手を上げてきます。
すごい勢いで、連想することをどんどん答えていきます。
全然とんちんかんなことでもお構いなし。
取材していて思いました。
これが本当のブレーンストーミングなんだなって。
いい年の大人が集まっての会議
みなさん思い出してみてください。
御社の会議の様子。
また、なんかの講演を聞いての後の質問タイム。
思い出してみましょう。
そうです。
だれも発言しません。
黙っているんです。
たまたまかと思いきや、次のやつも、別の会社、そのまた別の会社
どれも静まり返っているんです。
何も言わないから伝わらない
日本は以心伝心の国かもしれません。
しかし、やはり言わなければ伝わらない。
家族でも話さなければ、あいつ最近なにやってんだとなるのですから
会社での関係なら余計に会話して、溝をうめていく努力が必要。
それをしてこなかったから、大ごとになったと
多くの相談を労基署時代に実際聞いてきたので心底そう思っています。
かつて松下幸之助や本田宗一郎など戦後の焼け野原から立ち上がってきた会社のリーダーは
さかんに現場に顔を出し、社員同士も互いに知り合おうとし、思いやりのある家族のような組織だったといいます。
通勤も会社も近所でも
毎日に毎日混み混みの電車に揺られ、会話のない会社に行き、都会で近所も知り合いがいないから話すところがない。
こんな話も結構聞きます。
これってなんとかならないものなんでしょうかね。
私は社労士でもあるので、会社についてよく考えているのですが
会社が繋がりを感じられ、一体感を持て助け合える、しかもみんな成長していこうとしている。
そんな場であったならどれだけがんばれることでしょうか?
そして、逆にいてもいないような空気をだされるところで、どれだけがんばれるでしょうか?
もう一度クリエイターに戻ろうよ
先程の松下幸之助や本田宗一郎ではないですが、やはりリーダーが旗振り役となってしっかり牽引することがまず必要で、これからはそんなリーダーではない企業は魅力もなく淘汰されていくのではないでしょうか。
実際、私のまわりだけでなく、全国の社労士や経営者の勉強会での事例では、積極的に関わりをうまくされているところは業績が伸びています。
当然といえば当然で、みんなが協力するのだから生産性があがっていくのは分かりますよね。
互いが信頼できると思っているからどんどんいろんなアイデアも出てくるという具合。
みんなが普段から自発的に情報収集するらしいですよ。
いつも眉間にシワ寄せて生きてるより、みんなで毎日なにか面白いことができないか、何かできないかを考えていたものです。