京都の西芳寺。通称苔寺に行ってきました。
いきなり行っても中には入れないのでご注意。
西芳寺とは
京都の西側。
桂とか嵐山の方向にある臨済宗のお寺です。
120種類の苔が見られる苔のワンダーランド。
ここが開かれたのは1300年前というから気が遠くなる程の昔。
早速見ていきましょう。
表門
まず行くと、柵があって入れません。
あらかじめ往復ハガキで申し込み、行く日を決めなければなりません。
前は、そんなルールを知らず、門前でがっかりしたものです。
季節によって、午前だけとか、午前と午後もとかあるみたいです。
世界遺産のプレートありました。
参拝料金3000円以上とされてまして、本堂にて納めます。
本堂
そもそも、このお寺は応仁の乱で細川軍の陣地にされたり、水害に何回か遭ってたりしています。
そしてこの本堂も、古くはなくて昭和の再建になります。
ここで、法話を聞き写経を奉納し終えたらいよいよ庭に行くことができます。
写経は下に薄く書かれてあるのをなぞればいいというものです。
あと、お手洗いは本堂だけみたいですので、お庭に行く前に済ませた方がいいでしょう。
いざ苔の待つ庭へ
さて、いよいよです。
かのスティーブ・ジョブズも何度も見にきたという魅惑の庭。
お庭に入る前の準備。
せっかくですので、我々の俗にまみれた体を清めて、けがれを払って進みましょう。
小道を進み、塀がありますのでくぐります。
すると広大な開けた空間に入ります。
なぜか空気が変わったように感じられました。
Amazing
日々、私も自宅の草むしりはします。
しますが、自分では考えられないような光景に驚くばかり。
ふと思ったのですが、建物があるから、人を感じられる。自然と人が調和している関係が凄く素敵だなと思います。
先に進みましょう。
やはり映像は動きと音も伝わるので凄くいいですよね。
この遊歩道を通ってぐるりと一周する感じです。
小川の音が静寂の中に広がるので、無音の世界ではなくて心地がいいです。
湘南亭
幕末の時、岩倉具視が姿を隠していた場所湘南亭。
前に突き出た月見台が特徴で、千利休の息子により建立。
豊臣秀吉から切腹を申しつけられた利休も一時こちらにいたそうです。
黄金池
続いては、この庭園の本池である黄金池。
池の中にお城の石垣が組まれていたり
小さな島もあり、昔は船に乗りつつ庭を見たとか。
ちなみに、ここが苔に覆われたのは江戸時代末期。
それ以前は枯山水の庭でした。
室町時代は時の将軍足利義満が金閣寺を建てる時
また足利義政が銀閣寺を建てる時
何度もこちらに通ってイメージを描いた
そんな歴史があるのです。
今を生きる
そして帰る時に目につくのがこちらの石碑。
最近少しこんな気持ちわかります。
臨済宗の禅の話を聞いていると、今の大事さを説かれていて、これも何だか最近分かります。
次次と先先に進んで、大事なはずの今に集中できないというのは、本当にもったいない生き方だと思う。
実際、我々意外の参加者は庭をじっくり見るわけでもなく、小道を一周してさっさと帰って行きました。
今ここ。
改めて大事だなと考えさせられました。