京都は結構来られていると思いますが、市内だけでなくそこから一歩奥に入れば、本当に美しい日本が待っていたりします。
今回ご紹介するのは、葛川明王院。京都市内の北の玄関、大原をさらに北へ進むと、鯖街道と言われる、古来からの京都と福井の海を繋ぐ道があります。
ここは、京の都に海産物などを届けるルートとして発展してきたのですけど、安曇川という清流に沿って道が続いてますので、森と川に癒やされる場所なのです。
アクセスは車が一番、電車では行けません。バスは一日数本という感じです。
公共交通機関
江若バス
JR湖西線 →→ 坊村
堅田駅
8:45 9:31
13:56 14:42
18:45 19:31
坊村 →→ JR湖西線
堅田駅
6:56 7:40
10:19 11:03
15:46 16:30
葛川明王院は、比叡山延暦寺の修行のお寺。
現在も修行が行なわれているので、どこか京都の俗っぽい寺院とは違う、仙人が住んでいるような場所になります。
川が綺麗〜。
車を停めて感じてみてください。
風の音、川の流れなどずっと見ていたくなります。
この透明度!
そして、目的地のひとつ地主神社。ここは明王院の鎮守らしく、その昔は仏教も神道も一緒に祀られていたので、明王院とひとくくりで見るといいです。
この根っこ。神社の境内にあります。
樹齢は300年はあるんじゃないでしょうか。
僕が訪れた時は、ずっと雨だったのが、参拝する時だけこの日差し。すごくないですか?
動画もどうぞ。
ここは、国常立命(くにとこたちのみこと)が祀られているのですけど、この神様は、あらゆるものの最初にあった絶対神。
とにかくスゴいパワーのあるという感じでイメージするといいです。
さらに、京都の貴船神社の神様である(たかおかみのかみ)を水の神としてお祀りしている。
たかおかみのかみは龍神様なので、これまたスゴい。
僕も何度も通ってる割には、今回初めて知ったので、これからは、ちゃんとお参りして、運をもらおうと思っています。
明王院入り口にかかる橋。
川を越えていくところなんか結界という意味なのでしょうか。
そして神社のようなこの朱色。
元々は神社も寺と一緒の名残だろうか。
そもそも日本では、赤色は火や太陽、生命を表す色とされ、悪霊や災厄を払う力があると考えられて、これを神社の入口にある鳥居に使うことで、神社の中に悪い霊や気が侵入するのを防いでいます。
橋の上から川を眺めていますが、この川沿いは紅葉の名所だそうで、葉が落ちた地面からそれは伺えますね。
開門時間は意外と遅い。
修行優先ですね。
こちらは太鼓回しの行事でも有名です。
ご本尊は平安時代のもの。
平安時代に見られていたものが、ずっとそのままあって、人だけが移り変わるという不思議な感じ。
平安時代の空気感があるわけです。
万治という年号が見えますが、1650年ごろ奉納されたもの。
御札がまた雰囲気がありますね。
ご本尊前になります。
有名な太鼓回しの太鼓です。
本堂の裏手に石に刻まれた塔婆また味がある。
八金剛童子と書いてますが、なんの事かさっぱりですけれど、不動明王の使者である八人の童子を指しているみたいです。
それって何と言われても僕にもわかりません(笑)
奥が深い。
お寺で朱色って少ないと思います。
しかし、神社の建物は仏教伝来してから建てられているので、神社の建物も仏教の影響がかなりあると思います。
ここは、明王院の裏手にあたる場所で、護尊院という社。
門番的な役割なだとか。
修行の場所らしく、裏手に武奈ヶ岳という比良山の最高峰に続く登り口にもなっています。
社に石が詰めてあったのですが、不思議なもので撮りましたが、何だかは分かりません。
明王院で一番高い場所にあった社。
これも不明。
お守りなども購入できます。
石垣がまた味がある。
付近は自然豊かなので、散策してみてください。