門前町坂本シリーズ第三弾。
日吉大社の参道である日吉馬場を通り、ケーブルカー乗り場、徳川家康を祀る日吉東照宮、天海大僧正の慈眼堂、滋賀院門跡というルートでぶらりしたいと思います。
早速ご紹介しよう。
坂本の地図。
今回はこのあたり。
日吉馬場 基本情報
参道の両脇には44基の常夜燈が並んでいますが、もとは日吉大社境内の各お社前にあったものを廃仏毀釈で移設されてきました。
道路の両脇には、小道が通っていますが、昔は僧侶になれなかった小僧は、この道を通って故郷に帰る不浄道とよばれていました。
二の鳥居
不浄道
延暦寺への登り口
一丁は100メートルちょいなので、3km弱。約1時間山の上までかかります。
比叡山高校〜坂本ケーブル乗り場
坂本ケーブル 基本情報
昭和2年開業。日本一長いケーブルカー。11分で延暦寺駅に到着。運賃は大人往復1620円、子供810円。
次に見えてくるのが比叡山高校。私の母校でもあります。
社会の隅でもいいから一生懸命照らすように頑張りなさいというのが校訓。いつも通るたびに見が引き締まります。
大正時代の駅舎。洋風なのに木造2階建。国の文化財です。
ランプがオシャレ。
日吉東照宮 基本情報
ご祭神は徳川家康、山王権現、摩多羅神。家康のブレーンであった天台宗の天海大僧正により造営。
社殿の棟札は大僧正の直筆。
日吉東照宮は日光東照宮の再建時の雛形になったと言われています。
東照宮を建てた棟梁が近江の人だったので、練習して行ったのかもしれませんね。
神仏習合。
階段が結構急なんです。
眺めは最高。
太陽が昇ると社殿に光が差し込むのですけど、素晴らしいものがあります。
土日には門が開いていて、入場料200円で内部まで上がれます。
権現坂。
慈眼堂 基本情報
1640年徳川家光の命で建てられた慈眼大師南光坊天海大僧正の廟所。徳川家康から3代にわたって、まさに徳川の知恵袋として活躍されたそうです。
歴代天台宗の座主が眠る墓地もあるので、空気が落ち着いた感じがします。
桓武天皇の御骨塔もあり、延暦寺が桓武天皇をどのように思っていたのか分かります。
石のベンチに座って目を閉じる。それだけで極上の時間なんです。
滋賀院門跡 基本情報
1615年、天海が後陽成天皇から京都の建物を頂き、この地に移築。後水尾上皇から滋賀院門跡の号を賜った。江戸時代末期までは、法親王である天台門跡が住んでいた。
そして現在の建物は、明治時代の火災により山上より移築されたもの。
石積が一番美しいとされるところです。
中も是非ご覧ください。比叡山の曼荼羅や座主の駕籠の展示など、見せてもらって感動しました。
まとめ
一日ゆっくり時間をかけて見てまわりたいこのコース。
延暦寺は山上だけではない。
相互に関連しているのだと分かった時に、すごく面白くなってきます。