西郷南洲

およそ事を作すには、須らく天に事うるの心有るを要すべし。人に示すの念有るを要せず。-言志録第3条-


西郷隆盛が座右の銘としたのは言志録と言われる書物で、江戸の昌平坂学問所の塾頭である佐藤一斎が記したもの。

昌平坂学問所は、各藩の秀才が選抜され学ぶ、今で言えば東京大学である。

それまでの幕府の学問たる朱子学がとにかく学問をせよと言うのに対して、実践せよと言うのが陽明学。朱子学の教授にして、陽明学も教えるというゆるやかな風土がありました。

佐藤一斎の記した言志録を、流罪中に自分がこれはというものを、書き出し懐に入れ、事あるごとに眺めていたというのが冒頭にもあった一文も含めたものである。

ちなみに訳としたら、何か成し遂げようと思うなら、天に従う心が肝要。決して自慢するものでもないよと言える。

つまり、自分の天から与えられた役割を内省によって確かめて、あとは動いて動いて世の役に立てという事なのだろう。

人は、動かなくても一生は過ぎていくもの。

せっかくなら、動いて動いて世の役に立ちたい。いややってみせる。

そのように実際に行動したからこそ明治維新を成し遂げられたのだろう。

世の中やらない言い訳に終始する人が多い。自分も含めて学び実践したいものだ。