伊崎寺 湖上へ突き出た”棹”の上で合掌し一気に琵琶湖へ!

思わず「え!」と声を上げたくなる、修行のあるお寺のご紹介

琵琶湖のある滋賀県近江八幡市の天台宗の道場、伊崎寺です。

伊崎寺(いさきでら)の歴史

修験道の開祖とされる役小角(役行者)が、イノシシに導かれこの地を開いたということから「猪先(いさき)」という名になったとされています。 

貞観年間(859〜876)に相応(そうおう)和尚が寺院を創建。

自作の不動明王を本尊としたと言われています。

所蔵されている仏像などから、伊崎寺は平安時代後期には存在したらしく

実際に天台修験の拠点となったのは鎌倉時代以後と推測されています。

伊崎寺の地図

伊崎寺のアクセス

■電車とバス
JR東海道本線(琵琶湖線)近江八幡駅下車、
近江鉄道バス(北口バスターミナル6番乗り場より) 長命寺経由 休暇村近江八幡行き 乗車 約30分
▼近江鉄道バス時刻表検索ページ

■自動車
<大阪方面から>
名神高速道路 竜王ICから約10kmで近江八幡市街へ入り、湖周道路を彦根方面へ約10km(竜王ICから約40分ほど)
ファミリーマート近江八幡白王町店付近に案内看板があります。

<京都・大津方面から>
湖西道路 真野ICを下りて琵琶湖大橋を東岸(湖東)へ渡り、1つ目の交差点(信号)を左折、
湖岸道路沿いに北へ(約30分ほど)
ファミリーマート近江八幡白王町付近に案内看板があります。

<東京・名古屋方面から>
名神高速道路 彦根ICから湖岸道路を南西(大津方面)へ約20km(約40分ほど)
ファミリーマート近江八幡白王町店付近に案内看板があります。

■駐車場
参道入口付近に駐車場がございますが、台数に限りがあります。
千日会(棹飛び)や大護摩など、大祭のときは混み合いますので、悪しからずご了承願 います。

※駐車場から境内までは、約1kmほど徒歩となります。

伊崎寺周辺

伊崎寺の周辺は琵琶湖は当然として見所がいっぱいです。

訪問時は3月中旬ですが

晴れていれば完璧なリゾートです。

西国三十三箇所の札所の長命寺

バームクーヘンなどお菓子で有名なラコリーナ

日牟禮八幡宮

八幡堀

などなど、挙げればきりがないほどの見所の場所になります。

そして、写真中央部には船が見えているのですが

琵琶湖最大の島で、人も住んでいる沖島にも渡ることができたりします。

ドライブ、ツーリング、ハイキングなんでもオススメのスポットです。

そして伊崎寺があります場所は国有林のある場所のようでした。

カワウの糞害で木が呼吸できなくなり、枯れてしまうようなことが

各地であり、その対策がされています。

目指します寺院は、写真の真ん中右手にあります駐車場に車を停めて

およそ片道1キロのなだらかな山道を進んでいくことになります。

足元はとても整備されていて非常に歩きやすいです。

伊崎寺ゲート

こちらから進んで行きます

伊崎寺不動尊とは

ここを開いた相応和尚が葛川明王院に籠られ、三の滝で修行中に不動明王を感得、歓喜して抱きついたところ、それは葛(かつら)の木でした。その木を三つに切って不動明王を造像し、葛川明王院、比叡山無動寺、そして伊崎寺へお祀りしたといわれています。

どうやらこの一帯は巨石がたくさんある場所で

古代はこのような巨石を神様としてお祀りし

その名残が感じられました。

3月なので春に向かい

花が咲き乱れる季節

1キロほど歩いてお堂到着です。

手すりも設置されてあってすごく配慮されているなぁと感心しました。

自然を感じながら歩くというのは

ウエブで見るのとはまた全く別のものですね。

琵琶湖に面している斜面に一面の鮮やかな花がなんとも素晴らしいく咲き誇ってました。

まずは手水。

カエルの置物が目につきます。

そして見事な石組みで風格のあるお堂

神仏習合が残っています。

こちらはお稲荷さん。

そしてかなり個性的な巨木も社の隣にございます。

京都と滋賀にまたがる比叡山にあります延暦寺の支院。

あかいと言いまして、水が湧き出る井戸がありました。

そしていよいよ今回の見どころです。

ここは行者が、湖上にまっすぐ突き出た棹の上を歩き


湖に飛び込む行為は、”捨身(しゃしん)の行”をあらわします。

捨身(しゃしん)とは、仏道の修行者が、他者救済のため自らの命を捨てること。

行者が人々のさまざまな願いを背負い、棹の先端から湖に飛び込む。


そして、自らの足でまた陸へ戻ることは、生まれ変わりの様子をあらわしています。

伊崎の棹飛びは、そんな”再生”をあらわした”行”なのです。

動画も撮ってますのでよかったらどうぞ

実際の映像はこちら

お堂までの参道の様子

境内の様子になります

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