みなさんは国歌にある「さざれ石」って知ってます?
僕も最初何かわかりませんでした。その「さざれ石」を偶然見つけてしまったので調べてみました。
非常にストレングス的なものでもありました。
そもそも国歌「君が代」って?
私たちの国歌、君が代って何というところから疑問が出たので調べることにした。
調べたのは「ふしぎな君が代」辻田真佐憲氏の書籍(幻冬舎新書)。
まず驚いたのは、君が代が法律上国歌とされたのは1999年の「国旗国歌法」によって定められたので、最近の事だったのです。
一方、その内容は、他国が独立戦争する中で勝ち取った近代の歌詞なのですが、日本の歌詞は世界最古の歌詞であったりするのです。
そもそも経緯は、やっとのことで300諸侯を太平の眠りから覚まして、明治時代になり、他国と交流する必要があります。
それまで徳川300年の世は鎖国していたので、正式な国と国との交流がないわけです。
そこで、明治政府は慌てます。
その慌てに慌てた最中に急場しのぎ策として出たのが「君が代」だったのです。
「君が代」は元は徳川将軍を讃える歌
思いついたのは、英語に堪能だった元幕臣乙骨 太郎乙。
なんとかしろと言われて、何とかするために、江戸時代に徳川家でやっていた「おさざれ石という」将軍家の儀式で歌われていた歌を思い出した。
「将軍を天皇の意味で捉えればいいだけだ!」
そう気づくのです。
そして、たまたま旧薩摩藩でも愛唱されていた琵琶歌「蓬莱山」の中にも「君が代〜」の歌詞が偶然にも入っていたので、政府中枢の旧薩摩士族も理解できたので採用されたということらしいのです。
さらに言うと、君が代の歴史は古今和歌集にまで時代を遡れるので、世界最古と言われるのも納得です。
さざれ石とは
さて、今日の本題なのですが、国歌の中にある「さざれ石」をお寺や神社にあるのをたまたま見つけて、気になったことから調べだしたもの。
これは奈良県の壺坂寺にあったさざれ石です。
左が橿原神宮、右が伊勢神宮にあったさざれ石。
神社やお寺、いろいろなところであるんだと分かりました。
そして、この石の何がいいかと思ったかと言うと、石というものは侵食やらぶつかったりして崩れていくものだと思いますが、このさざれ石は、小石と小石の集まりだということなのです。
まさに、小石を人に例えると、日本人同士が支え合って国をつくるイメージ。
日本は多様性が少ない社会ですけれど、いろんな個性が結びついて国がいい方向に進んでいければとご紹介させていただきました。
今の自分はさざれ石だろうか?と考えていただけたら嬉しいです。
まとめ
君が代が国歌になったのは1999年と最近だった。
鎖国していて、他国との交流に慌てていた中にできたもの。
君が代の君は徳川将軍を示していた時もあった。
薩摩で歌われていた歌にも君が代のフレーズが入っていたことが、採用された決め手かも。
さざれ石は小石が集まってできたすごい石。
成り立ちを理解するとわかり易いですね。みなさんも、是非どこかで「さざれ石」一度ご覧になってみてください。