ヘンリーDソローって知ってます?
森の中で小屋を自分で建てて2年間自給自足の生活をしたアメリカ人で小説家。
1817年生まれなので、日本で言えば江戸時代の人になります。
この人の影響を受けた人として、レイチェルカーソン、ターシャ・チューダー、アーネスト・シートン、ジョン・ミューア、ゲーリー・スナイダー、トルストイなど。
すごい面々に影響を与えているのです。僕は学生時代、モンベルの一人用テントをもってあちこちウロウロ。
北アルプスで登山したり、自転車で東北走ったり、沖縄の離島でキャンプしてたり。
そんな旅に文庫本をいつも連れて行ったものなのですが、最近改めて読み直してみて刺さる言葉があるわあるわ。
あまりにも素晴らしいと思ったので、いくつか載せてみたいと思います。
①部屋の中には生きるのに最低限必要なものだけあればいい。
②質素な身なりのほうが自分を見失わずにいられる。
③モノとお金のために働けば、自分が薄っぺらいものになっていく。
④現代人の骨格も先祖の骨格もほとんど変わらない。つまり生きるのに最低限なものはほとんど変わっていない。
⑤あきらめの境地で金を得ようとすれば、そこにはやがて絶望しか残らなくなる。
⑥全てのものから手を離し、全ての仕事の手を止め、自然に身を委ねる。鳥のように。そうすればやるべき仕事は減っていく。
⑦何も持たずに朝日に向かう。自然と同じように簡素に生きればいいことに気づく。
⑧なぜ、他人に評価される生き方だけを認めるのか?それは一つの生き方にすぎない。
⑨危険を避けたければ、死んだように生きればいい。
⑩人はいつの間にか同じ道を歩んでしまう。だから、敢えて道を踏み外すことがとても大事になる。
いかがでしたでしょうか?他にもいい文はいろいろなるので、気になった人はソローの本に向き合ってもらいたいです。
読みつつ思ったのは、いかに私たちがモノやカネなど所有することに囚われてしまっていること。
人の欲というものは限りないものであるから、特に今の豊かな時代に生まれた人は、欲しがるというより、手放すことも必要ではないか?
僕は、社労士仲間と陽明学を学んだり、仏教の禅について個人的に研究していたりするのですが、ソローの言っていることが、イコールで結ばれる気がしていてスゴくおもしろい。
東洋哲学と西洋哲学のつながりを感じてしまいます。
令和の時代の働き方のヒントがあるような気がするので、注目していきたいと思います。