サピエンス全史については読書とオーディオで繰り返し示唆を得ています。
せっかくなので、ウェブ上にも記録してゆこうと思います
ユヴァル・ノア・ハラリ氏とは
1976年 イスラエルのキリヤット・アタ生まれ。
その後ハイファにてレバノンと東ヨーロッパをルーツに持つユダヤ人家庭で育った。
21歳の時にゲイであることをカミングアウトした。
2002年に、現在彼の夫であるイツィク・ヤハフ(Itzik Yahav)に出会い、彼はヤハフのことを「私の『すべてのモノのインターネット』(my internet of all things)と語っている」。
ヤハフは個人的なマネージャーでもある。
カナダのトロントで結婚し、その後イスラエルにほど近い地のモシャブ(農業共同体の一種)で生活している。
2000年、オックスフォード在住中にヴィパッサナー瞑想を開始し、それが「人生を変えた」と語っている。
世の中に知られるようになったのは、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグが拡散したことも大きいのだとか。
人間以外の生き物を人類がモノ扱いしていることに気がつき、肉、魚、卵、チーズは口にしないというヴィーガン食をしていて、瞑想が日課。
ハラリ氏 ユーチューブ
とてもわかりやすいのでどうぞ
ハラリ氏書籍
サピエンス全史 ビル・ゲイツ、ザッカーバーグ、サンデル教授も絶賛!ホモ・サピエンスの歴史を俯瞰することで現代世界を鋭く抉る世界的ベストセラー!世界48カ国で翻訳。
ホモ・デウス 我々は不死と幸福、神性をめざし、ホモ・デウス(神のヒト)へと自らをアップグレードする。そのとき、格差は想像を絶するものとなる。「私」は虚構なのか?生物はただのアルゴリズムであり、生物工学と情報工学の発達によって、資本主義や民主主義、自由主義は崩壊する。
『サピエンス全史』の著者が描く衝撃の未来!
21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考 私たちはどこにいるのか。そして、どう生きるべきか――。『サピエンス全史』『ホモ・デウス』で全世界に衝撃をあたえた新たなる知の巨人による、人類の「現在」を考えるための21の問い。
読書メモ①
ハラリ氏の言葉をかいてゆきます。
・人間は物事を物語として考えているから物語でつたえることはとても効果的。
・歴史に関心を持ち新しい目で世界を見て先入観を打破する必要がある。
・問いを発し何が虚構で何が現実かを考えること。人間は過去に支配されているがそのことに気がついていないから歴史を学び自己を解放してほしい。
・現実をあるがままに見て知ることが大事。それが現在の問題解決につながる。
・世界の大問題には、マクロの視点に立たなければ答えられないが、教育がグローバル史を教えていない。もはやこの世は一国だけの話ではなく地球規模の視点が必要です。問題解決にはそんな大局的な見方をすることがとても大事なのです。
・人々は石器時代より何千倍もの力を持っているのにも関わらず、2万年まえとか3万年まえと比較してしあわせになったようには思えない。
・近代以前の認識は重要なことは聖書やコーランや儒学の書物を通じで、その世界観で世の中を見ている思想が基礎になっています。
・近代の科学の進歩により、人々はあらゆる答えが古典に書かれているのではないことに気がついてきた。
・ほとんどの国は自国の歴史、文化、宗教を中心に教えているがよりグローバルな視野が必要です。
・多くの人は種の絶滅と自然環境の破壊は工業化の結果と考えているが、実際はホモサピエンスが何千年にもわたって地球の生態系を変え破壊していった。4万〜5万年前のオーストラリアで人類が上陸し短期間のうちに90%以上が絶滅。1万5000年前にアメリカ大陸に上陸し、大陸の70%以上の大型動物が絶滅。産業革命以降だけでなく、大昔から環境にとてつもなく大きなインパクトを与えてきた。
・象は50万頭、牛は15億頭、ペンギンは5000羽、にわとり500億羽。今残っているのは、奴隷のような動物だけ。
・犬や猫は大事にするのに豚や牛のことは誰も気にかけない。他の生き物が感動と感覚を持ち、痛み、落ち込み、悲しみを感じると考えられないのだ。
読書メモ②
・人が世の中を支配できているのは、多くの人々とフレシキブルに協働しあうことができる能力のおかげ。チンパンジーは何百万人とはともに働けない。なぜ人は可能になったのか?想像する力とか神々、国家、お金のような虚構をつくりあげたことにある。
・人々が協働することができるのは虚構の物語をつくり、皆が信じるように納得させると同じルール同じ規範に従うようになる。善行を積めば天国に行けるとチンパンジーを納得させることはできない。人間だけが大聖堂やモスクを建設するために力を合わせたり十字軍という宗教戦争をおこせる。
・神を信じない人でも、その国の神話またはお金、資本家の話は信じる。
・お金は人間が創り出した最大の作り話。
・サッカーのルールのように人はやたらと規則や法律を作るが、ルールは自然が与えたものではない。
・E=mc²は真実であり虚構ではない。
・聖書のほとんどの内容はハリーポッターの物語のようなもの
・何百万もの子供がポケモンを信じているように、信じることはとても強力なものになる。
・お米がホモサピエンスを家畜化させた。人はお米を作るため、面倒を見るために一日中働くようになった。
・資本主義は過去2〜3世紀で一番成功した宗教。
・すべての中国人が日本やアメリカ並みの生活をしたら地球の生態系はこわれます。システムにおけるエコロジカルな限界にきている。
・今後1〜2世紀以内に人類は絶滅する。バイオテクノロジーや人工知能の進歩で心と体と脳を変化させ人間自身を作り変えてゆく。
・21世紀では経済的生物の主流は自動車、食ではなく体や脳、心になる。
読書メモ③
・政治、政治家、政治システムが科学技術の進歩について認識を深めることが大事
・政治システムが科学の現在を理解していかなければ21世紀の人類のために有意義なビジョンを描くことはできない。
・心と意識を理解するためにもっと努力すること
・私達の問題の根幹は脳ではなく「こころ」
・現在は残念なことに心の理解は重視されず体と脳の理解にかたよっている。
・自分自身にとって人生において何が重要か考えてみる。
・幸福と不幸の根源が何かを理解するには体や脳だけではだめで心を理解する必要がある
・政治家は科学について無知な人が多い
・これまで「政治」と「科学」の進化のスピードが同じようなものだったのはよかったが、今起こっていることを理解する以上のスピードで世界は変化していっている。
・インターネットで社会は激変したように、インターネットとは別の発明も起こってくるので、労働市場、日常生活、社会は完全に変わってしまうだろう。
・今の政府がやっているのは道路の整備などの管理のみで指導性を行使していない。これから20年、30年先のビジョンはない。科学的技術的なリアリティを理解できていない。
みなさま、さいごまでご覧頂きましてありがとうございます。
全部が腑に落ちてしまい、気付きが半端ありませんでした。
みなさまにも何か感じていただければ幸いでございます。