20年前、源氏物語ミュージアムの仕事で、 女優の白石 加代子さんらと源氏物語の宇治を舞台とした館内上映用のドラマ制作に関わったこともあって思い出深い場所をご紹介しよう。
宇治というところは、10円玉でおなじみ藤原道長の別荘であった平等院鳳凰堂が何と言っても有名だろう。
すぐ近くの伏見が、秀吉の城下町であったのに対して、平安絵巻さながらの実に雅できらびやかな感じのするところだ。
しかし、宇治川を挟んで、明暗を分けるかのようなきらびやかな鳳凰堂に対して、宇治神社の落ち着いたコントラストは、訪れる人の好みで行きたい場所は分かれるのではないかと思う。
僕は、圧倒的に落ち着いたところが好みなので、宇治神社なんかとても魅力がある。
大急ぎで両方まわるのもありだが、折角なら川べりでのんびりするのも宇治の醍醐味だ。