令和元年文月7月読書記録

昨年の7月が激アツだったのが、今年は太陽をなかなか見ていない日が続いております。

読書するにはちょうどいいのですけど。

それでは7月2回目の読書本紹介です。

自由学問都市大坂

江戸時代、学問と言えばかつての都である京都に将軍さまのお膝元の江戸。

権力者の周りには、いろんな人が集まるものです。

大阪も太閤秀吉殿下の時に天下を取ったものの、学問と言えばいろんな本を読むと、当時は京都と江戸であったようです。

その大阪で、天下の台所と言われて商人が次第に力を持つと、自然と文化も生まれます。

近松門左衛門や井原西鶴などの活躍もそうでしょう。

そこに、5人の商人が集まり寄付を募り、自分達の学ぶところを作ろうとやってのけたのが懐徳堂。

今の大阪御堂筋。淀屋橋の日本生命の場所にあったとか。

次第に人が人を呼ぶようになり、花のお江戸の当代一と言われた学校よりも盛況に。

野球で巨人と阪神と永遠のライバルのように言いますが、大阪人が東京に負けるかと考えるルーツにもなったのではないか。

いろんな想像が膨らむ本でした。

孝明天皇と「一会桑」

元々学校で歴史を教えていた教師が、本当はもっと伝えたいのだけれども、歴史の時間は決められているのでと伝えきれなかった話をしている本。

人気の高い幕末でも、あまり人物像がはっきりしなかった天皇にスポットライトを浴びせている。

一橋会津桑名と長州薩摩と徳川幕府のピリピリした関係が伝わってきます。

孝明天皇がいなかったら幕末はどうなっていたか。

歴代の天皇とは一味違う人なんです。

まさに当時は役者が揃っていたのです。

天災から日本史を読みなおす

歴史というものは小説よりもよっぽど面白い。

意外なところで意外な人がいろんな記録を残してくれている。

専門の学者でない、一般の人が自分の目で見たこと感じたことを書き留めていて、それがなかなかの描写なんです。

その断片を集めてこんな面白い本になりました。

行政からの説明はいつも眠たくなるのは、どこか他人事に聞こえるからなのかもしれませんが

これはリアルに被災経験者の話なので緊迫感もあり

大丈夫と思い込んでるあの場所で、大変なことがあったんだと分かったり。

歴史から見た災害という普段からとは違う角度の見方がおもしろいしためになります。

労働法入門

そもそも労働ってなんだろうかとハッと気づかされる本。

Labourという英語は骨の折れる仕事という意味であり、Travailというフランス語は動物を繋ぐ鉄の器具や拷問道具の意味。

共にいまは労働という使われ方をしている。

労働を罪と見るカトリックの考えが根底にあって、カトリックの国フランスなんかでは労働を逃れるために何週間もバカンスするのだ。

一方、プロテスタントの国ドイツでは、労働はそれ自体が道徳的に価値がある。働こうという考えがある。

お隣同士でもこんなに違うのだ。

こんな風に、眠くなる話をおもしろい切り口で読ませてくれます。